4月28日生まれの皆さま、お誕生日おめでとうございます。
今日はどのように過ごしますか?
お誕生日の方、そうでない方も、今日一日ワクワクとした日を過ごしたいですよね?
そんなあなたに小さな小さなきっかけをプレゼントします。
カマンベールチーズにゆかりのある人 マリー・アレル
1761年4月28日~1844年11月9日 職業:酪農家
出身:フランス
カマンベールチーズの発祥の地、カマンベール村の広場にはカマンベールにまつわるマリー・アレル像があります。
フランス革命の際に、反革命派の聖職者が弾圧されていた時期に、マリーの家にかくまう代わりに、チーズの製法を聞き、そこに改良を重ねたて作った人とも言われています。
マリー・アレルがカマンベール村の隣の出身で、カマンベールそのものは、マリー・アレルが生まれる前からあったという説もあり、近年ではカマンベールチーズの知名度をあげた功労者という見方をされています。
カマンベール村を訪ねたナポレオンにチーズが振る舞われた、またはナポレオンにチーズが献上されたなど、いくつかの説がありますが、ナポレオン一族がチーズの味に感激したのは間違いなさそうです。
この話で思い出したのは、ナポレオンは匂いフェチでした。有名なエピソードとして、遠征から帰宅する際に、妻ジョセフィーヌに「今から帰るので、風呂には入らないでほしい」という手紙を送っています。ジョセフィーヌは、寝ているナポレオンの鼻先にチーズをあてたところ、寝ぼけて、「ジョセフィーヌ、もう勘弁しておくれ」と言ったという話です。
ナポレオンと言えば…ナポレオン3世の時代の話ですが、フランスでバターが不足したため、ナポレオン3世がバターの替わりになるものを募集しました。イポリット・メージュ・ムーリエという化学者が考案し、上質な牛脂に牛乳などを入れて冷やして固めたものが、現在のマーガリンの原型となっています。
カール・クラウス
1874年4月28日~1936年6月12日 職業:作家・ジャーナリスト・劇作家
出身:オーストリア
東郷青児の青は昭和ブルー?名前の由来は学校名
1897年4月28日~1978年4月25日 職業:画家
出身:日本(鹿児島県)
本名、東郷鉄春は鹿児島市で誕生しますが、幼少のときに家族とともに東京に転居し、青山学院中等部で学びます。作品が青のイメージ(昭和ブルー)なので、好みの色かと思いきや、ペンネームの由来は、青山学院に由来するそうです。
10代後半には、竹久夢二が日本橋呉服町で経営していたお店で、下描きの手伝いを行ったり、作曲家の山田耕筰に可愛がられていたりと、少年期にプロの創作家と複数人、知り合うこともそう多くはないと思うので、ラッキーな環境でした。
18歳のときに、初個展を開催します。1年後の19歳で、二科展に初出品をし、二科賞を受賞、画家としては極めて順調なスタートです。
22歳で結婚、翌年の23歳から29歳まで、フランスの美術学校で学びます。留学中にピカソと交流し、影響を受けます。
29歳で帰国し、翌年から女性関係が激しくなります。すでに結婚し、長男が生まれていましたが、別の女性と結婚披露宴を挙げ、愛人とともに自殺未遂を起こし、作家、宇野千代と同棲を始めます。
宇野千代著『色ざんげ』の主人公は東郷清児がモデルと言われています。また、1997年に発行された『大人の絵本』でコラボしています。
36歳のときに女性関係をクリア?にし、妻と離婚、宇野千代とも別れ、自殺未遂を起こした愛人と結婚します。
渡仏経験を活かし、翻訳や文筆活動、本の挿絵や想定などグラフィックデザインなど幅広い活動をしました。
関連するページ:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
洋画家 佐伯祐三 30歳の生涯で2度渡仏
1898年4月28日~1928年8月16日 職業:画家
出身:日本(大阪府)
東郷青児と同じ誕生日、1歳年下の佐伯祐三は類似する点が多いです。異なる点は、東郷青児は80歳で亡くなっているのに対し、佐伯祐三は30歳で亡くなっています。
また画風が全く異なります。東郷青児はデザイン的でモダンな感じがしますが、佐伯祐三は建物に付随する看板に文字の要素があり、お洒落感はありますが、素朴でほっこりとした気分になる絵です。
似てるなぁ…と思ったのは下記です。
- 22歳で結婚
- 25歳から 2度に渡り渡仏(妻子を連れて) →パリで過ごしている期間がかぶる
- (フォービスムの)画家(一言)に影響される
- 二科展
- 自殺未遂
- 名前の美術館や記念館がある
- イケメン(今風のお顔です)
最後の項目は人によって解釈が異なると思います。
家は大阪府にあるお寺、7人兄弟の次男として生まれ、父親は医者になることを望んでいましたが、絵描きになるために、現在の東京芸術大学の前身の学校に入学し、西洋絵画を学びます。
22歳 父親が他界
23歳 弟が他界 祐三も病弱で喀血を起こします。
在学中に知り合った5歳年下の女性(米子)と学生結婚をしています。米子は画家を志しており、のちに洋画家になりました。
24歳 長女誕生
25歳 東京芸術大学卒業 妻子を連れ渡仏
26歳 パリに到着
フォービスムの画家モーリス・ド・ヴラマンクに作品を講評してもらうために訪ねます。佐伯祐三の作品を見たヴラマンクは「このアカデミックが!」と一言、ショックを受けます。その後、ユトリロに影響を受けたような建物の絵を描きました。
27歳 祐三の身体を心配した兄が視察を兼ねて帰国を促しに会いに来ます。
イタリア各地を写生しながら移動し、ナポリから船で帰港します。
28歳 帰国後、二科展に出品し二科展賞を受賞します。再度、フランスに行けるよう資金集めを行います。
29歳 妻子を連れて渡仏 到着
30歳 作品がパリのサロンで入選
日本人の画家(3人)が佐伯祐三を訪ねてきてくれたので、写生旅行にでます。
もとから病弱でしたが、風邪をひきこじらせてしまったのを機に寝込み、病状が悪化します。南フランスで療養するはずが、精神的に弱くなり失踪、森で自殺未遂するところを発見され、精神病棟に入院し、2ヶ月後に亡くなりました。
また長女も体調が悪く、妻(米子)が看病していましたが、祐三が亡くなって数週間後に亡くなっています。夫と長女に先立たれ、1人残った米子は2ヶ月後に帰国しました。その後は女流画家協会を設立し、精力的に活動しました。
関連するページ:
東京新宿区 佐伯祐三アトリエ記念館
佐伯祐三のコレクションは、大阪新美術館が多く保有しています。
イヴ・クラインのシンボルカラー作品
1928年4月28日~1962年6月6日 職業:画家
出身:フランス
何色が好きですか?
青と答えたあなたは、イヴ・クラインの作品に興味をもつかもしれません。
34年という短い生涯で、アーティストとして活動を始めたのは、20歳の頃からです。
美術教育という教育は受けなかったようですが、両親のどちらかが画家で、創作は身近だったのかもしれません。
寝転んで見上げた空を切り抜き、「青い空は自分の美術作品、第一号」と言って、サインを宙で描いたというエピソードがあります。アーティストとして本格的に活動を始める少し前のことなので、作品とは言えませんが、創作の原点だったと言ってもいいかもしれません。
クラインは日本ともゆかりのある人で、14歳から18歳くらいまで、柔道に親しんでおり、戦後の1948年から1953年(20~25歳の頃)にかけて、イタリアやスペイン、イギリスを旅した後、24~25歳くらいのときに来日し、黒帯を取得しています。
20歳から旅にでているので、実際に始めたのは20代後半からということになりますか。はじめは、オレンジやピンク、青、金などの単色のみ使った絵画作品の制作をしていました。
29歳くらいから、青一色を使った作品を制作するようになります。クラインのシンボルカラーは青が定着し、自分が使うための青色インクを開発し、「IKB」と名付けられました。
頭文字がAだったら「AKB」と一緒ですね!意味は、International Klein Blueで、その頭文字をとり特許を取得します。
創作の実験を色々行っており空を飛んでいるように見える記録写真『空虚への跳躍』や人体にIKBのインクを塗るパフォーマンスアートもしています。
パフォーマンスアートで思い出すのは、草間彌生さん(1929年3月22日)です。アメリカで活動をしていた際、パフォーマンスアートで一躍、アーティストとして知られるようになりました。イヴ・クラインとは1歳違い(クラインが1つ上)なので、活動時期がほぼ同じくらいです。
パフォーマンスアートのきっかけになったのは、来日した際に見た力士の手形や魚拓、原爆が投下された際に残った痕跡などが、着想だったと言われています。日本に来る前に旅していた、ヨーロッパでの出来ごともおそらく影響していると思います。
1962年に結婚し、同年にカンヌ映画祭で映画を見ているときに心臓発作が起き、突然死でした。亡くなった2ヶ月後に長男が誕生しました。
きっかけ:
あなたの色を作りましょう。
ペネロペ・クルス出演の映画作品
1974年4月28日 職業:女優
出身:スペイン
代表作:
- 『あなたのママになるために』
- 『ボルベール<帰郷>』
- 『それでも恋するバルセロナ』
- 『NINE』
4月28日 今日は何の日?365日のきっかけ
サンフランシスコ講和記念日
1952年4月28日に日本国との平和条約(サンフランシスコ講和条約)が発効し、日本の主権が回復、国際社会に復帰したことに因みます。
いかがでしたか?
Wikipedia情報による、4月28日が誕生日である有名人や何かの記念日をヒントにして、きっかけをつくりました。
素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見することをセレンディピティ(serendipity)というそうです。サイトをご覧になった方が素敵な偶然に出会えるかは分かりかねますが、行動したら何かが起こるかもしれません。
素敵な一日でありますように!